第9部「さまよう財政」(3) 老後への自助、国が推奨 年金先細りで投資も優遇

男女とも平均寿命が80歳を超える時代、仕事を辞めた後の期間は長い。将来への貯蓄は不要になるが、現役時代の暮らしを保とうとすると出費はあまり変わらない。半面、サラリーマンの入る厚生年金でも必要額の6割ほどしか賄えない―。
2025年、人口に占める65歳以上の割合が3分の1に近づき、高齢者の10人に6人は後期高齢者という未曽有の局面を迎える。「超寿社会」とでも呼ぶべき新たな時代だ
男女とも平均寿命が80歳を超える時代、仕事を辞めた後の期間は長い。将来への貯蓄は不要になるが、現役時代の暮らしを保とうとすると出費はあまり変わらない。半面、サラリーマンの入る厚生年金でも必要額の6割ほどしか賄えない―。
あなたが2060年を生きる住民なら町づくりをどう考えますか―。こんな視点を反映させた岩手県矢巾町の実験的な住民討論が注目されている。社会保障のように、負担をなるべく抑えて現在の給付や恩恵を守りたい今 ... [続きを読む]
日本の国家破綻が現実味を帯び、首相や官僚が前例のない予算削減に挑むという小説「オペレーションZ」で近未来に警鐘を鳴らした小説家の真山仁さん(56)に、財政への意見を聞いた。 ― ... [続きを読む]
「消費税率引き上げで2025年を念頭に進めてきた社会保障と税の一体改革は終了する。今後は団塊ジュニアが高齢者となる40年を見据えた検討を進める必要がある」 18年10月22日、厚生労 ... [続きを読む]
「退職後の生活に必要なお金がどれぐらいか分かりますか。現役時代の年収の7割程度です」。熊本市内で地元の九州FG証券が2019年2月に開いた「人生100年時代」に備える資産セミナー。講師のフィデリティ ... [続きを読む]
元気に暮らすのに重要な「歩行年齢」を姿勢などから測る機器や、ミネラル豊富な歯磨き粉…。東京都内で2019年2月に開かれた健康長寿産業展は、近年の健康ブームを一段と刺激しそうな商戦に沸い ... [続きを読む]
「この制度は大きな問題がある」「国民の納得は得られない」。2016年10月、厚生労働省の審議会。以前から財務省が医療で提起していた「ワンコイン負担」と呼ばれる制度案に、有識者が次々と異論を唱えた。 ... [続きを読む]
高齢者の住宅の現状や課題について、神戸大大学院人間発達環境学研究科の平山洋介教授(61)に聞いた。 ―日本の住宅政策の特徴は。 「高度経済成長期に人口も所得も増加し、インフレで資産価値も高ま ... [続きを読む]
「よいしょ、よいしょ」。石川県・能登半島北西部にある輪島市の中心部で2019年1月中旬、餅つき大会が開かれ、大きな掛け声が響いた。地域の子どもやお年寄り、近くの福祉施設の利用者ら70人ほどが集まり、 ... [続きを読む]
単身高齢者らの住まいを確保しようと、空き家や空き室を活用する国の制度が低迷している。家主の不安が根強いためで、2019年1月末の登録数は約7千戸と、20年度末までに17万5千戸とする目標に遠く及ばな ... [続きを読む]
2018年12月、東京都日野市のサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の集会所。4人の高齢女性がテーブルを囲んでいた。全員が1人暮らし。住民の有志が参加する「ちょこっと仕事の会」の運営について話し合う ... [続きを読む]
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