津波襲来で訓練、列車から避難 故事「稲むらの火」の和歌山

津波避難訓練で、緊急停止した列車から避難する園児ら=5日午前、和歌山県広川町
津波避難訓練で、緊急停止した列車から避難する園児ら=5日午前、和歌山県広川町
2022年11月05日
共同通信共同通信

 「世界津波の日」の5日、和歌山県広川町で南海トラフ巨大地震を想定した津波避難訓練が行われた。町とJR西日本の共催で、列車に乗車中の小学生らが、緊急停止後に線路に降り、高台へと走って避難した。広川町は稲むらに火を付けて住民を津波から救った「稲むらの火」の故事で知られる。

 訓練は、マグニチュード9.1の地震が発生し、県全域に大津波警報が発令されたと想定した。町立南広小5、6年生の他、初めてとなる地元こども園の園児も含めて、子どもたちだけで100人以上が参加した。

 列車の乗降口から線路まで1メートル以上。子どもたちは大人に手助けしてもらいながら、車外へ降りた。

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