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夫婦は病気も似てくる? 一緒に生活改善、健診を

2020.10.1 16:11
 夫が高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病で治療を受けている女性は、そうでない女性に比べて同じ病気で治療を受けるリスクが高いとする研究結果を、筑波大の研究グループが英医学誌に発表した。
 筑波大医学医療系ヘルスサービスリサーチ分野の田宮菜奈子教授、杉山雄大准教授、渡辺多永子助教(現在は厚生労働省)らの研究成果。
 研究グループは、2016年の国民生活基礎調査の匿名データを基に、ともに40歳以上の約8万7千組の夫婦を対象として分析した。治療を受けている割合は、高血圧が夫23%、妻17%、糖尿病が夫10%、妻5%、脂質異常症が夫7%、妻10%だった。
 
 

 


 居住地や経済状況、年齢や学歴、飲酒や喫煙の習慣、治療中の他の病気など、その他の要素の影響を統計的な手法で調整。夫が治療中かどうかとの関連を検討した結果、夫が高血圧で治療を受けている女性はそうでない女性に比べた相対リスクが約1・8倍。糖尿病で同じく約1・5倍、脂質異常症で同じく約2・6倍であることが分かった。
 三つの病気のいずれも、年齢層を問わず夫と妻の治療を受けていることの関連があったが、年齢が高い夫婦ほどその関連が強く、また、その傾向は糖尿病に比べて高血圧、脂質異常症の方が強かったという。
 研究グループは、夫婦間には遺伝的なつながりはないものの、同居している場合は同じ食事を取りがちであり、飲酒や喫煙、運動習慣などのライフスタイルでは互いに影響を与え合うと指摘。家族で生活改善に取り組むことや、健康診断を一緒に受けることが大切だと強調している。

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