ボードの接触、着地に注意 サーフィン事故を分析

2022年09月13日
共同通信共同通信
 サーフィン中の負傷は、サーフボードと接触したけがが大半を占める一方、浅瀬でサーフボードから降りたり、落ちたりした際には脚の骨折など重傷の場合が多いことが、湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)の調査研究で分かった。
 
 

 

 同病院救急総合診療科の時田裕介医師らは、2018、19年の2年間でサーフィン中にけがをして1週間以内に同病院を受診した計119人の年齢や性別、けがの部位、重傷度などを分析した。
 その結果、サーフボードに接触したことによるけがが全体の74%、88人と最多。そのうち63人が自分のボードで、12人は他人のボードでけがをした(残りは不明)。
 けがの部位では顔が最も多く59人。頭も19人いた。海面に出た瞬間にボードの先端部やフィンが当たるケースが多かった。
 次に多いのは脚で34人。骨折など重傷の割合が高い。浅瀬でボードから降りたり、落ちたりして海底に足をつく際にスピードや波の影響で過大な力がかかり、骨折に至るケースが複数あったという。こうした浅瀬での負傷は全体の約半数、49%を占めていた。
 受傷は春から夏に多いが冬場にも絶えなかった。けがの頻度はサーフィン経験年数と関係なく、けがの特徴は海外の報告と変わらなかった。
 サーフィンの際には露出を最小限としたウエットスーツの着用、ヘッドギアやヘルメットの装着のほか、ボードへの安全装具の取り付けが推奨されている。
 時田さんは、医療側と競技者側の双方で事故事案の収集をしているオーストラリアにならって日本でも調査の仕組みをつくり、データベース化に取り組むべきだと提言している。