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医療新世紀

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がんの診断、切除が大幅減 コロナ下の20年の集計

2022.5.17 0:00
 日本のがん登録データを調べたところ、新型コロナウイルス感染症が流行した2020年に新たにがんと診断された人、がんの切除を受けた人の数がそれぞれ大幅に減少したとの集計結果を、横浜市立大病院の堀田信之化学療法センター長が国際がん専門誌に発表した。「適切ながんの診断、治療ができていない可能性がある」としている。
 
 

 

 日本のがん症例の約7割をカバーし、計849の医療機関からのデータを蓄積する「院内がん登録」のデータを活用し、新規の診断数が多い順に10種類のがんについて集計。それを16~19年の4年間のデータを基に割り出した20年の診断数の推計値と比較した。
 その結果、実際の診断数が推計値より減っていたのは、推計値と比較して減少割合が大きい順に胃がん12・0%、前立腺がん11・5%、食道がん9・2%、直腸がん8・6%、結腸がん8・3%、乳がん8・1%などだった。
 これらを合わせると、診断数減少の推計は10種類のがんで計5万2千件近くとなった。進行がんより早期がんで減少割合が大きい傾向もあった。
 一方、開腹手術や内視鏡手術などによってがんを切除した数は、推計値より2万8800件余り減少し、その割合は胃がん14・1%、食道がん12・6%、前立腺がん12・1%、子宮頸(けい)がん12・0%、非小細胞肺がんと乳がんがいずれも10・9%となった。
 研究グループは診断、切除が減った理由について、新型コロナ禍で患者の医療機関への通院が減ったこと、健康診断が中止されたり、受診控えが起こったりしたことが影響を及ぼしたと分析し、感染対策と健診受診の推進の両立が必要だとしている。
 専門誌はEUROPEAN・JOURNAL・OF・CANCER。

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