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医療新世紀

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療養中に静脈血栓症の危険 コロナで学会が注意喚起

2021.11.9 0:00
 新型コロナウイルス感染症の自宅療養や宿泊療養をしていると、いわゆるエコノミークラス症候群を発症する危険性があるとして、日本静脈学会は感染者と管理者に対して注意喚起する文書を学会ウェブサイトで公表した。
 
 
 

 

 エコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓症)は、旅客機のエコノミークラスで長時間座っていて起きることから名付けられ、災害時の避難者にも発生したことが知られている。足の静脈に血栓ができて血流が妨げられる「深部静脈血栓症」や、その血栓が流れて肺の血管が詰まる「肺血栓塞栓症」の総称だ。
 新型コロナの感染者ではこうした病気の危険性が高まるとする海外の報告があったが、日本では海外ほど頻度が高くないとされてきた。日本静脈学会は、主に入院中の予防を目指して新型コロナにおける診療指針を刊行していた。
 ただ、デルタ株による第5波の流行下では、自宅療養や宿泊療養の患者数が急増。重症の新型コロナ感染者が入院できずに自宅や宿泊施設にとどまるケースも増え「災害時と同様に同症候群が増える恐れがある」と改めて注意喚起した。
 血栓症の予防策としては、体がきつくなければ室内を歩くことを推奨。ラジオ体操も有効だとした。発熱や体調などで運動ができない場合は、寝たり腰掛けたりした状態で足首を曲げ伸ばす運動を一度に20回程度、日に何度も励行する。水分補給も重要で、利尿作用のあるカフェインを含まない水や麦茶をこまめに取るよう勧めている。
 脚がむくんだり腫れたりした場合、急に息苦しくなった場合など症状が現れたら、医療者や軽症者宿泊施設の担当者にすぐに相談するべきだという。

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