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医療新世紀

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コロナ不安、妊婦に広がり 気にしすぎは悪影響

2021.6.8 0:00
 新型コロナウイルス感染症の世界的な流行による影響で、妊娠中や出産後の女性の3~5割に不安やうつ症状、孤独感などの心理的な影響がみられたとする研究結果を、米ハーバード大のチームが発表した。
 ソーシャルメディアなどで流行状況を気にしがちな人ほど影響を受けやすいことも判明。コロナ感染による自分の健康への懸念に加え、子どもの発育への不安が新たなストレス要因となっている可能性がある。
 妊婦は通常でもホルモン変化などでうつになりやすい。チームは「医療提供や育児サポートに関する不安を取り除くことが心の健康につながる」と指摘している。
 
 

 

 チームは2020年5~6月、世界64カ国で妊婦や産後女性にオンラインでアンケート。心理状態を調べる質問に加え、コロナ感染の有無や生活習慣などを尋ねた。6894人が回答した。
 その結果、不安やうつ症状を示した人は全体の31%、孤独感を抱く人は53%を占めた。深刻な体験が心の傷を残す「心的外傷後ストレス」の兆候がある人は43%に達したが、実際にコロナに感染したことがある人は全体の2%、濃厚接触者になった人は7%と少なかった。実体験でなく“見えない不安”が影響しているとみられる。
 生活習慣などとの関係を分析すると、1日に5回以上、ソーシャルメディアやニュースなどでコロナに関する情報を入手する人は、1回未満の人に比べて心の健康が悪化するリスクが2倍以上高かった。誰かとコロナについて話しても孤独感が晴れるわけではないことも分かった。
 研究は米オンライン科学誌プロスワンに掲載された。

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