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医療新世紀

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脊髄損傷の4割は平地転倒 高齢者対策必要と学会

2021.4.23 16:15
 外傷による脊髄損傷の原因の4割は、平らな所での転倒であることが、日本脊髄障害医学会が26年ぶりに実施した全国の救急施設を対象にした調査で分かった。
 
 

 高齢化を反映し、けがをした人に占める高齢者の割合が高まっていることも判明。研究チームは、バランスや筋力を鍛える運動療法や、転倒しにくい環境整備、つえや歩行器など補助具の活用などにより、高齢者の転倒予防対策を進める必要があると訴えている。

 同学会脊損予防委員会(委員長・須田浩太労働者健康安全機構北海道せき損センター副院長)は、2018年に受診した外傷性の脊髄損傷の原因や病状、治療について全国3700余りの救急施設に調査票を配布。約2800施設から回答を得た。
 その結果、患者数は4603人で、人口100万人当たりの脊髄損傷の推定発生率は49人。1990~92年の前回調査時の39~41人よりやや増加した。原因別では、平地での転倒が最多の39%で、高齢者では比較的軽傷の頸椎(けいつい)損傷が多かった。以下、転落が前回29%から24%へ、交通事故が前回44%から20%へ、それぞれ割合が減った。10代ではスポーツによるけがが43%と最多だった。
 平均年齢は67歳で、前回調査時の平均49歳に比べて高齢化が進行。前回調査では受傷年齢に20歳と59歳の二つのピークがあったのに対し、今回は70代にピークがあった。男性と女性の比率は3対1で男性の方が多かった。
 前回調査時にスポーツ由来のけがのうち22%と多数を占めていた「水泳や飛び込み」によるものは4%まで減少し、同学会などによる防止キャンペーンの啓発効果が認められたとしている。

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