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医療新世紀

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コロナが見せる夢 「怒り」「悲しみ」増える

2021.2.3 0:00
 新型コロナウイルスの流行によるロックダウン(都市封鎖)に伴って、「怒り」や「悲しみ」に関係する夢を見た人が増えたとする調査結果を、ブラジルの研究チームがまとめた。
ブラジルでの研究の参加者が新型コロナウイルス流行で見た夢に触発されて描いた絵(リオグランデドノルテ国立大のチーム提供)
ブラジルでの研究の参加者が新型コロナウイルス流行で見た夢に触発されて描いた絵(リオグランデドノルテ国立大のチーム提供)

 参加者からスマートフォンのアプリで内容を報告してもらった夢には「汚染」や「清潔さ」を連想させる要素も登場。感染への恐怖や新たな生活様式に適応しようとする心理がうかがえる。

 一方で、見た夢を自分で観察して報告することで気分が楽になったと感じる人もいた。夢には内面の苦悩が表れているとみられ、チームはアプリについて「不安で先が見えない時に心の健康変化を捉えるための手軽で安全な手法として役立つかもしれない」としている。
 リオグランデドノルテ国立大のチームは、感染者が急増して2020年3~4月にロックダウンに踏み切ったブラジルで調査。数十人の参加者を対象に、アプリを使って見た夢の内容を音声で入力してもらい、人工知能(AI)技術で単語の関わりなどを分析して心理状態を推定した。
 例えば、ある女性は「脚の毛をケアせずに出かけようとして恥ずかしくなり、家の洗面所に入ると中には多くの人がいて、干してある下着の汚れが気になり強い怒りを感じた」などと夢の内容を報告。ロックダウンの前後で比べると、全体として怒りや悲しみといった感情に関わる単語や、汚染や清潔さにまつわる要素が増えていた。
 パンデミックの長期化は高齢者や持病がある人の体の健康に加え、多くの人の心の健康も損ねると懸念されている。
 研究は米オンライン科学誌プロスワンに掲載された。

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