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医療新世紀

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宣伝やめて肥満防止 英国の子、4万人減も

2021.1.25 0:00

 子どもが朝起きて夜寝るまでの間、テレビでジャンクフードのコマーシャルを流さないようにすることで、英国にいる肥満の子どもの数を4万人近く減らせるとする研究結果を、英ケンブリッジ大のチームがまとめた。
 英政府によると英国の子どもの5人に1人が肥満気味。ジョンソン政権は国民の健康向上のため、子どもの肥満を2030年までに半減する目標を掲げる。その一環として今年7月、午後9時以前のジャンクフード宣伝を禁止する方針を示して議論を呼んだが、これに追い風になりそうだ。

肥満の原因となるさまざまなジャンクフード(ゲッティ=共同)
肥満の原因となるさまざまなジャンクフード(ゲッティ=共同)

 

 これまでの研究で、脂肪分や糖分、塩分を多く含む不健康な食べ物や飲み物の宣伝に多くさらされると、カロリー摂取が増える傾向が知られている。チームは英国のテレビ視聴や健康データを使い、テレビでジャンクフードの宣伝が流れる時間帯によって、子どものカロリー摂取がどう変化するか分析した。
 こうした宣伝を午後9時から午前5時半の夜間に限定すると、子どもの1日のカロリー摂取が9・1キロカロリー減る。これによって5~17歳の年齢で肥満の人数が4・6%減少すると推計。実際の人口に当てはめると4万人減る計算だ。肥満に加えてさらに多い太りすぎの子を含めると、全体の3・6%に相当する12万人の減少が期待できる。
 ただ最近の子どもはテレビだけを見ているのではなく、インターネットの番組にも親しんでいる。チームは「全ての子どもに健康な暮らしを提供するにはテレビに加えてこうした場での宣伝規制も必要だ」と指摘する。
 肥満は生活習慣病だけでなく新型コロナウイルスの重症化リスクを高めることが分かっている。

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