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医療新世紀

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親のハグで乳児リラックス 東邦大など初の実証 

2020.6.16 19:26
 生後4カ月以上の乳児は両親にハグされると、他人にハグされたときよりリラックスすることを、東邦大医学部の吉田さちね助教(神経科学)と船戸弘正教授、東京大、大阪大の研究チームが実験で突き止めた。

 こうした反応は生後4カ月未満の乳児には認められないため、乳児が4カ月間の両親との触れ合いを通じ、母親や父親に特有の抱き方を記憶した可能性があるという。

 
 

 

 実験では、親と0歳児のペア100組以上を対象に、抱き方や、抱く人によって乳児の心拍の間隔がどう変わるかを心電図を使って調べた。
 まず、母親に「軽く縦抱きする」「かわいいと思ってぎゅっとハグする」「そのまま走れるくらい強く抱き締める」の3種類の方法で、それぞれ20秒ずつ乳児を抱いてもらった。すると、ハグの最中は、他の二つの抱き方をされているときより乳児の心拍の間隔が長くなる割合「心拍間隔増加率」が大きかった。
 増加率が大きいほど副交感神経がより活性化したリラックス状態であるため、親子が普段行っているハグが、乳児の最もリラックスする抱き方であることが分かった。
 次に、母親や父親がハグした場合と、育児経験のある初対面の女性がハグした場合を比較したところ、両親にハグされたときの方が、初対面の女性のときより乳児の心拍間隔増加率は大きく、よりリラックスしていることが判明した。一方、両親の心拍間隔増加率もわが子をハグしている最中に大きくなり、ハグが親子双方の安心感を高めることが示された。
 吉田さんは「今回の研究が乳児の安心感や親子の絆を理解する一助となり、子育て方法の科学的な検証に役立つことを期待している」と話した。

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