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医療新世紀

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喫煙で長期病欠のリスク増 勤労者7万人の調査結果

2020.5.13 17:58
 現在たばこを吸っている人は非喫煙者に比べて30日以上連続して病気などで勤務を休むリスクが1・31倍になるとの研究結果を国立国際医療研究センター(東京)が発表した。
 企業にとって人的資本の喪失や生産性の低下、社会保障費の増大に結びつき、医療経済にも負担になることを示す結果。研究チームは、屋内禁煙を原則として義務化する改正健康増進法が4月に施行されたのを機に、職場におけるたばこ対策の一層の推進が求められるとしている。
 
 

 

 この研究は、関東・東海に本社がある12企業の約10万人が参加する、多施設共同の大規模な疫学研究の一環。
 2011年度に定期健康診断を受けた20~59歳の7万人余りについて、参加企業の産業医から定期的に報告してもらう方法で、最長5年間追跡調査した。喫煙者は約34%、元喫煙者は約20%、非喫煙者は約47%。元喫煙者は比較的高齢で、高血圧と脂質異常症の可能性が高かった。
 喫煙者の長期病欠リスクは非喫煙者の1・31倍だったが、原因疾患別では身体疾患が1・42倍、事故や外傷が1・84倍。身体疾患を病気別でみると、がんが1・49倍、循環器疾患が2・09倍だった。
 喫煙本数が1日1~10本と比較的少ないグループでも長期病欠リスクは上昇し、喫煙量に安全な水準はないとする近年の研究報告と一致した。以前は吸っていたが今はやめている人では長期病欠リスクの上昇は認められなかったが、がんについてはリスクが上昇する傾向がみられた。
 喫煙については過去の研究でがん、循環器疾患、2型糖尿病などさまざまな病気のリスクが高まることが既に分かっている。

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