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医療新世紀

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慢性疲労症候群の指標発見 特定タンパクの数値上昇 

2020.2.25 0:00
 原因不明の強い疲労感が長期間続き、健全な社会生活が送れなくなる「慢性疲労症候群(CFS)」の患者は、血液に含まれる一部特定のタンパク質の数値が著しく高いことを三重大や関西福祉科学大、理化学研究所などの研究チームが突き止めた。
 CFSはこれまで、似通った症状を示す亜急性疲労やうつ病との見分けが難しかったが、見つかったタンパク質を病気の指標(バイオマーカー)として利用すれば、簡便で確実な診断方法につながる可能性がある。
 
 

 

 研究チームは、CFSの患者99人と健康な53人の血液を採取。細胞が放出する「細胞外小胞」と呼ばれる微粒子の数を調べた。すると、患者の血液中に含まれる細胞外小胞は、健康な人の約2倍と多いことが分かった。
 次に、細胞外小胞の成分を解析、健康な人や亜急性疲労患者、うつ病患者と比較すると、CFS患者だけに多いタンパク質が複数見つかった。
 CFSは、健康に生活していた人がある日突然激しい全身の倦怠(けんたい)感に襲われ、強度の疲労感や微熱、頭痛、筋肉痛、睡眠障害などが半年以上の長期にわたって続く病気。原因不明で治療法は確立していない。国内の患者は推定約30万人で、寝たきりの重症患者も多い。
 三重大大学院医学系研究科の江口暁子特任講師(消化器内科学)は「指標となるタンパク質を簡便に測定できる手法を開発すれば、一般の医療機関でも血液検査だけでCFSを早期発見できるようになる。また、細胞外小胞の出どころが分かれば、発症の仕組みの解明や、治療法の開発につながるかもしれない」と話している。

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