メニュー 閉じる

医療新世紀

47NEWSの医療・健康サイトは、共同通信社と52新聞社が役に立つ医療、介護、健康情報をお届けします。最新ニュース、医師ら医療専門家のコラムやQ&A、共同通信の連載「医療新世紀」などの関連記事も充実。

高血圧、脳梗塞後にも影響 普段の治療で改善期待

2019.7.23 0:00

 脳で太い血管が詰まる脳梗塞が起きると、周囲の細い血管の血流が増えて脳を守ろうとする現象が起きる。「側副(そくふく)血行」と呼ばれるこうした応援の血流は、高血圧の人にはできにくいことを、国立循環器病研究センターのチームが見つけ、米医学誌に発表した。高血圧でも普段から薬で治療していれば改善される可能性も示されたという。

 側副血行が多いと脳のダメージが少なくて済み、詰まった血管を再び開通させる治療の効果も上がりやすい。ただ、側副血行の多さは個人差が大きいため、チームはどんな要因で左右されるのかを調べることにした。

 
 

 対象は2011~17年に、脳の主要血管である中大脳動脈が詰まって同センターに入院した100人。うち7割は、不整脈などのため心臓にできた血の塊が脳へ流れ、血管をふさいだ人だった。

 国際的な基準に従って側副血行が多い群(61人)と少ない群(39人)に分け、側副血行に影響を与えそうな複数の要因の影響を解析したところ、高血圧の人はそうでない人に比べ、側副血行が少なくなるリスクが2・8倍高いことが分かった。

 次に高血圧患者の中で、降圧薬を飲んでいた人と飲んでいなかった人を比較すると、飲んでいなかった人の方が側副血行が少ない傾向が見られ、普段の治療が側副血行のできやすさにつながる可能性が示された。高血圧は脳梗塞自体のリスクを上げる要因でもある。

 チームの田中寛大医師は「高血圧が続くと血管の柔軟性が失われ、側副血行が発達しにくくなるのではないか。高血圧の予防や治療の大切さが改めて示された」と話している。
 米医学誌は「ストローク」電子版(5月16日付)。

最新記事

関連記事 一覧へ