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医療新世紀

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体に悪いのは独居より孤立 高齢者の健康研究で判明

2019.7.2 0:00
 高齢者の独り暮らしは、健康へのリスクだといわれるが、単純に独居であることよりも、他者との関わりが乏しい社会的な孤立がその要因であるとする研究結果を東京都健康長寿医療センター研究所の藤原佳典研究部長らが発表した。
 

 

 多くの項目で、独居か否かより社会的な関わりの多い、少ないが結果に影響していた。人と触れ合う社交的な暮らしを心掛ければ、要介護や認知症のリスクが下がる可能性があるとしている。

 
 

 2015年に東京都板橋区で健康調査に参加した、その時点で健康に問題のない高齢者400人の協力を得た。

 健康調査では、要介護認定の有無、買い物や調理などの日常生活の動作ができるか、抑うつがあるか、認知や身体の機能などを調べ、2年後にも同じ調査を受けてもらい「独居かどうか」「社会的関わりが少ないか、そうでないか」で4グループに分けて比較した。
 
 その結果、要介護認定では「非独居・社会的関わり多」のグループのリスクを1としたとき、「非独居・関わり少」のリスクは3・2倍と高かった。本や新聞を読んだりテレビの健康番組に関心を持ったりする知的好奇心の衰えは「非独居・関わり少」でもリスク2・9倍、「独居・関わり少」では3・4倍だった。また、友人の家を訪ねたり家族や友人の相談に乗ったりする社会的活動性や意欲の衰えは「非独居・関わり少」で6・1倍、「独居・関わり少」で4・7倍と高かった。
 
 ただし、今回の研究は当初の健康に問題なかった人だけが対象。研究チームは「要介護認定を受けるなど既に健康に不安がある高齢者は、独居による悪化のリスクが高く、十分な支援体制が必要だ」と念を押している。
 
(共同通信 由藤庸二郎)

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