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医療新世紀

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胃がん治療、正しく知って NPOが各地を行脚

2019.7.30 0:00

 胃がんと診断されたが、どの治療が最善か分からない。手術ができないと言われて絶望した―。

 こんな悩みを抱えた全国の患者や家族に信頼性の高い情報を届けようと、胃がん患者らでつくる認定NPO法人「希望の会」と、がん情報サイト「オンコロ」(東京)が、主に薬物療法に重点を置いて専門医が解説する「胃がんキャラバン」を4月に始めた。7~12月にかけ名古屋、青森など6市で開催する。

轟浩美さん
「胃がんキャラバン」の狙いについて話す轟浩美さん

 専門医が胃がんの標準治療や抗がん剤の副作用、新しい治療の動向などを解説した後、参加者の質問に答える。患者が現在受けている治療に関する質問も受け付ける。講師は開催地や近くの専門医が務める。

 国立がん研究センターによると、年に約13万人が新たに胃がんと診断される。手術のみで高い生存率が望める早期がんもあるが、スキルス胃がんのように進行してから見つかるものや、再発や転移がある場合などは薬物療法が重要になる。

 最近は、免疫の力を利用しがんを攻撃する免疫チェックポイント阻害剤や、遺伝子変異を調べ効果が見込める薬を選ぶ「がんゲノム医療」に患者の関心が高まっている。

 2016年に夫をスキルス胃がんで亡くした希望の会の轟(とどろき)浩美理事長によると、こうした関心の高まりに乗じて「免疫」や「遺伝子」といった言葉を巧みに使い、安全性や有効性の裏付けがない治療に高額な費用を払わせるクリニックは後を絶たない。轟さんは「キャラバンで正しい情報を得て、治療に臨んでほしい」と呼び掛ける。

 患者、家族、一般参加者は無料。申し込みはファクス03(5928)0982か、希望の会ホームページから。

 開催予定は7月13日名古屋市▽8月10日青森市▽9月14日福岡市▽10月12日富山市▽11月9日松山市▽12月14日広島市

(共同通信 山岡文子)

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