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医療新世紀

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皮膚に装着、黄疸を測定 新生児向けセンサー開発

2019.4.1 0:00

 新生児は、胎児期の赤血球が分解されてビリルビン濃度が上昇し、黄疸が起きる。ほとんどは生後4、5日以降に自然に消えるが、未熟児や感染症の合併、溶血性の貧血、肝臓の病気などでは、治療が遅れると重い後遺症が出ることがある。

 こまめにビリルビン濃度を測るため、現在は、新生児から採血をするか、光学的な計測器を皮膚に押し当てて測定している。横浜国立大と横浜市立大の研究チームは、小型化した光学センサーを肌に装着して連続してデータが得られるウエアラブルセンサーを開発した。

新生児の黄疸を測るためのセンサー試作品(横浜国立大提供)
新生児の黄疸を測るためのセンサー試作品(横浜国立大提供)

 研究チームの太田裕貴・横浜国大准教授(機械工学)によると、試作品は厚さ2センチ、重さ20グラム。軟らかい基板の上に微細加工の技術を使って発光ダイオード(LED)、光検出器として働く半導体のダイオード、集積回路(IC)などを搭載した回路を作成。次いで、体への適合性が高いシリコーン素材に回路全体を封入した。近距離無線通信「ブルートゥース」の素子も組み込み、パソコンやスマートフォンなどにデータを送ることができる。

 共同研究者の伊藤秀一・横浜市大教授(小児科)らが、この装置を新生児の肌に装着した結果、従来方法の検査結果と整合するデータを得られることが確かめられた。

 太田さんは「今後、長時間装着しても安全な素材を追究するとともに、小さく、安全な電源の開発を進めて軽量化を図る」と話す。

 将来は、体温や脈拍などの身体データと組み合わせて計測。その結果を機械学習によって解析することで、より正確な身体計測を目指したいとしている。

(共同通信 由藤庸二郎)

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