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医療新世紀

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やさしい日本語で診療を 順大が勉強会、普及目指す 

2019.2.1 0:00

 外国人にも伝わりやすい「やさしい日本語」を医療現場にも広めようと、武田裕子順天堂大教授(医学教育学)らが2018年12月、医療者向けの勉強会を埼玉県で開いた。
 やさしい日本語は、日本語も英語も理解が難しい外国人の増加を受け、より簡単で分かりやすい言葉を使う取り組み。災害時の避難指示や観光案内などで導入が進むが、医療現場ではほとんど知られていないという。

医師と患者の役に分かれ、やさしい日本語で話す練習をする勉強会参加者
医師と患者の役に分かれ、やさしい日本語で話す練習をする勉強会参加者

 勉強会には医師、看護師、医学生ら約70人が参加。グループに分かれて医師役が患者役に診療内容を説明する演習をした。元の説明は例えばこんな文章だ。「骨折ではなく軽い捻挫です。1週間はなるべく安静に。弾性包帯を巻いておきます」

 開業医の安藤聡一郎さんは「安静に」を「あまり動かない方がいいです」、弾性包帯は「伸び縮みする包帯」と言い換えた。だが患者役になった中国出身の薬学部生、周文清さんは、曖昧な表現より「『運動しないで』の方がいい」と指摘。包帯も言葉より実物を見る方が早かったようだ。

 他の参加者からは「身ぶりを交えたり、表情を見て理解を確認したりといった手段も大切だ」という感想が出た。

 武田さんによると、分かりやすくするこつは▽1文を短く▽最後まではっきり話す▽敬語は使わない―など。「ズキズキ」といった擬態語も伝わりにくいので避け、「飲酒」などの熟語は「お酒を飲む」のように言い換える。ただし、日本語の知識は人によりさまざまで、一つの正解があるわけではない。

 武田さんは「研究会を組織し、誰もが効果的に学べるプログラムを作りたい」と話している。

(共同通信 井口雄一郎)

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