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若年がん患者支援の手引  厚労省研究班員ら執筆

2018.10.16 0:00
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 若い世代のがん患者の治療や支援に当たる医療者向けに、がんの特徴や望ましい対応方法をまとめた本「医療従事者が知っておきたいAYA世代がんサポートガイド」(金原出版、3024円)が出版された。

 
 

 AYA世代は、思春期・若年成人を指す。国立がん研究センターの推計によると、この世代(15~39歳)でがんと診断されるのは年間2万1千人余り。人数が少ないため治療実態の把握や支援が遅れており、政府が昨年まとめた第3期がん対策推進基本計画に診療や支援の強化が明記された。

 ガイドの執筆は、2015~17年度にAYA世代の治療や支援ニーズについて調査した厚生労働省研究班(研究代表・堀部敬三名古屋医療センター臨床研究センター長)のメンバーやがん経験者らが分担した。

 体や心のほか、社会人としても成長段階にある世代ならではの悩みを抱えやすく、治療や副作用が進学、結婚など人生の重要な出来事と重なるため、それに配慮した支援が必要と指摘した。

 就労や子どもを授かる機能を保てるかなど、多くの患者が抱える悩みへの対応法を紹介。インターネットや本などの情報源も挙げた。家族への支援にも言及している。

 不足している支援人材育成のため、研究班のメンバーを中心に、一般社団法人「AYAがんの医療と支援のあり方研究会」(事務局名古屋市)が4月に発足した。

 同研究会の理事に就いた全国がん患者団体連合会の天野慎介理事長(45)は27歳で悪性リンパ腫を発症。同世代の患者に出会えず相談先もなく、孤独な闘病だったという。ガイドについて「患者が自分の病気を学ぶのにも役立つ」と話している。

(共同通信 山岡文子)

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