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飲み放題で酒量2倍近くに  筑波大が大学生ら調査

2018.10.9 0:00
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 飲食店でいわゆる飲み放題を利用すると、普段の飲酒に比べて飲む量が男子学生で1・8倍、女子学生で1・7倍に増えることが筑波大の吉本尚准教授(総合診療)、大学院生の川井田恭子さん(精神看護)らの調査で分かった。

 
 

 関東の31大学に通う20歳以上の大学生と大学院生に調査票を送り、533人から有効回答を得た。

 その結果、回答者の96%に当たる511人が飲み放題の利用経験があった。経験者に酒量を尋ねると、男子学生の40%、女子学生の30%は飲み放題のときにだけ、純アルコール換算で60グラム以上を摂取していることが分かった。

 60グラムは、世界保健機関(WHO)が定義する「一時的多量飲酒」に当たるアルコール量。度数5%のビールなら1・5リットル、15%の日本酒なら3合、43%のウイスキーならダブルで3杯に相当する。

 川井田さんによると、こうした飲酒では急性アルコール中毒のほか、記憶を失う、外傷といった短期的影響とともに、脳の障害やがん、アルコール依存症、肝硬変、心疾患などで長期的な影響があることが過去の研究で報告されている。

 WHOの「アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略」(2010年)は酒の安売りなどと並んで、飲み放題サービスを禁止するか、制限するよう各国に要請している。

 吉本さんは「大学生や大学院生の年齢ではアルコールに対する自分の体質も分かっていない。学生には飲み放題が自分の飲み方に与える影響を知ってもらい、同時に、酒を提供する側もサービスの在り方について議論してほしい」と話した。

(共同通信 由藤庸二郎)

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