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プールの薬剤混ぜないで後絶たぬ塩素ガス事故

2015.8.11 9:16
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 プールの水を消毒したり、濁りを取ったりする際に薬剤を誤って混ぜてしまい、有害な塩素ガスが発生する事故が絶えない。7月にも山形市の小学校のプールで、塩素ガスを吸入した2人が一時入院した。専門家は注意を呼び掛けている。

プールの薬剤混ぜないで後絶たぬ塩素ガス事故
 一般的に、プールの水の消毒剤として次亜塩素酸ナトリウム、浮遊物の除去にはポリ塩化アルミニウムという薬剤が使われる。この二つが混ざると、消毒剤が分解して塩素ガスが発生する。

 この種の事故は国内で毎年発生し、2000年以降だけでも、商業施設に入ったスポーツクラブのプールで施設全体の避難騒ぎに発展した例や、屋内プールのタンクに大量の薬剤を誤って入れたために大勢が病院で手当てを受けた例がある。

 公益財団法人日本中毒情報センター (本部・茨城県つくば市)によると、塩素ガスは低濃度でも強い刺激臭があり目や喉の痛み、せき込み、吐き気を引き起こす。高濃度では呼吸困難など重い症状が現れる。

 もし発生してしまったら直ちにその場を離れることが大切だ。発生現場は、専門家でも特別な装備なしでは近づけない。特に屋内では濃度が次第に高くなる危険があり、屋外へ、できるだけ遠くへ避難する。吸い込んでしまった場合は早めに医療機関を受診する。

 事故を防ぐにはどうしたらいいのか。センターによると、二つの薬剤を別々に保管することや区別しやすいよう容器に色違いのシールを貼り薬剤名を明示する、作業手順書を整備する―などが原則。ただ、夏の一時期にしか作業をしない施設も多く、不慣れな人によるミスが起こりがちだ。作業者をあらかじめ特定して、手順に習熟しておくことが強く推奨される。

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