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在宅酸素療法は火災に注意厚労省が呼び掛け 

2017.8.8 23:02
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 病気のため体内に十分な酸素を取り込めない患者が自宅で酸素を吸入する「在宅酸素療法」の最中に火災が相次いでいるとして、厚生労働省が注意を呼び掛けている。

 この療法は、呼吸機能の低下により不足する血液中の酸素を、高濃度の酸素を吸うことで補うのが目的で、息苦しさも改善される。高度慢性呼吸不全や慢性心不全の一部、肺高血圧症などの患者が、医師の判断、指示の下で利用する。

 日本産業・医療ガス協会(東京)常務執行役員の鈴木正晴さんによると、国内の在宅酸素療法の患者は推定で16万~17万人。

 ただ、酸素は物を燃えやすくする性質があり、酸素吸入中に近くに火気があると酸素チューブや患者の着衣に引火する危険性がある。
在宅酸素療法は火災に注意厚労省が呼び掛け

 協会が在宅酸素療法との関係が否定できない火災を集計したところ、2003年12月から今年5月までに計66件発生し、63人が死亡したことが分かった。うち、今年だけで大阪、愛知、熊本の3府県で計4人が亡くなっている。酸素吸入中の出火原因の43%が喫煙で、ストーブや調理用こんろの使用、線香などにも注意が必要だ。

 厚労省が注意喚起のために作製、公表したリーフレットは、この療法に使う装置の添付文書、取扱説明書などには「火気を近づけないこと」と明記されているとして、治療中の患者は禁煙を守るなど周囲2メートル以内に火気を置かないよう要請。

 一方、使用される酸素濃縮装置や酸素ボンベは正しい取り扱いを守れば安全であるため、周囲の人がそうしたことを理解して患者に接するよう求めている。


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