メニュー 閉じる

47NEWS

医療新世紀

47NEWSの医療・健康サイトは、共同通信社と52新聞社が役に立つ医療、介護、健康情報をお届けします。最新ニュース、医師ら医療専門家のコラムやQ&A、共同通信の連載「医療新世紀」などの関連記事も充実。

「情報開示と患者支援強化を」 がん経験の医療経済学者 アキよしかわさん

2018.8.7 0:00
Share on Google+ このエントリーをはてなブックマークに追加

 日本の病院は「医療の質」に関わる情報をもっと開示すべきだ。がん患者を支える仕組みも強化してほしい―。

 
「日本のがん医療をもっと良くしたい」と語るアキよしかわさん

 米国在住の日本人医療経済学者で、日米で病院のコンサルティング業務に携わるアキよしかわさん(60)は、2014年に日本で受けた検査で、進行した大腸がんと診断された。医療の質を数値化して評価する専門家として、また日米両国で治療を受けた患者経験を基に、日本のがん医療の改善を訴えている。

 とりわけ強調しているのは、米国では専門学会などが定める診療ガイドラインに基づいた標準治療が徹底されているのに対し、日本では病院間のばらつきが大きいことの是正だ。「患者がどこでも標準治療を受けられるようにするには、病院のガイドライン順守状況を公表すべきではないか」と指摘する。

 がん患者になったことで、これまで見えていなかった患者支援の重要性にも気付いた。きっかけは、米ハワイで抗がん剤治療を受けた際に出会った「キャンサーナビゲーター」。

 研修で専門知識を身に付けた人が、患者と家族に継続して寄り添い、正しい情報を提供し、さまざまな選択を心理面でも支える。共感したよしかわさんは、治療の傍らハワイで養成研修を受け、キャンサーナビゲーターの資格も取得した。

 「日本のがん診療連携拠点病院の相談支援センターは患者が来るのを待っているが、ナビゲーターは自分から出向いて支援を始める。日本でもこうした仕組みが欲しい」

 経験や思いを昨年、著書「日米がん格差」(講談社)にまとめた。以来、日本の患者会で講演する機会が増えているという。

(共同通信・山岡文子)

 

最新記事