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超音波で分かる発症リスク 動脈硬化からの循環器病

2018.7.10 12:42
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 動脈硬化では血管の壁が厚く、硬くなる。その厚さを測り、プラークと呼ばれるコレステロールの塊を見つける頸動脈超音波検査が普及している。だが、動脈硬化の程度とその後の循環器病との関係は必ずしも明らかでなかった。

 
 

 国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)予防健診部の小久保喜弘医長らは、動脈硬化の程度と、その後の脳卒中、虚血性心疾患など循環器病発症のリスクとがどの程度関係しているかを研究で突き止めた。

 研究は、1994~2001年に最初の頸動脈超音波検査を受け、追跡調査できた約4700人が対象。頸動脈をさまざまな箇所で計測し、動脈硬化を示す壁の厚さによってグループ分けしてその後を追跡した。

 その結果、平均12・7年間の追跡期間中に、221人が脳卒中を、154人が虚血性心疾患を発症したが、どのような計測方法でも、動脈硬化が進むほど循環器病の発症リスクが高まることが判明。中でも、頸動脈の分岐部といわれる箇所から心臓側の頸動脈をくまなく測定したときの最大値が1・1ミリより厚いかどうかが、発症と最も強く関係していた。

 最初の検査で1・1ミリに達していない約2700人は05年まで2年ごとの追加検査を実施。追跡期間中に1・1ミリに達してしまった場合は、そうでない人に比べて循環器病発症リスクが約2倍になることも分かった。動脈硬化の進展と循環器病発症リスクの関係が初めて明らかになったとしている。

 小久保さんは「手軽で身体的な負担がない超音波検査により循環器病のリスク診断の精度を高められることが示された。プラークの進展を予測する手法を開発し、予防に生かしたい」と話した。

 

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