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脳梗塞、原因により季節差  早い気付きと通報が大切 

2018.6.12 11:00
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 脳の血管が詰まる脳梗塞の発症には季節差がないが、高齢者や、心臓に原因がある脳梗塞では寒い時期に注意が必要であることが、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)による研究で明らかになった。

 心臓病や脳出血は冬に多いとされるが、脳梗塞でははっきりしていなかった。同センターは発症後の限られた時間にしか行えない治療があり、早期に異変に気付くことが大切だと強調している。

 
 

 同センターの豊田一則・副院長(脳血管部門長)らは、2011~15年の5年間に同センターに入院した脳梗塞患者2965人を対象にデータを解析。3~5月を春、以後3カ月ごとに夏、秋、冬と区分して比較した結果、全体としては季節で差は見られなかった。

 ただ、年齢や脳梗塞の原因、入院時の重症度で分けて解析すると、年齢が76歳以上では、冬に発症が多かった。心臓にできた血栓が脳に運ばれて起きる「心原性脳塞栓症」の発症や、重症患者の割合も冬が高かった。

 研究グループはこの季節差について、心原性脳塞栓症が重症化しやすく、その原因となる心房細動が冬に多いことなどが影響したとみる。一方、脳血管の動脈硬化が原因になるタイプの脳梗塞は脱水が引き金となるため暑い季節にも注意が必要だと指摘している。

 同センターのパンフレットは(1)顔がゆがむ・片側が下がる(2)片腕に力が入らない(3)言葉が出ない・ろれつが回らない―などが突然現れた場合を、脳梗塞と脳出血を合わせた脳卒中の典型的な症状と紹介。一つでも気付いたらすぐに救急車を呼ぶよう勧めている。

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