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授乳長いと糖尿病リスク小 米で30年の追跡研究

2018.5.8 11:00
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 出産後、6カ月以上母乳育児をした女性は、授乳を全くしなかった女性に比べ、出産可能年齢の間に糖尿病になるリスクが50%近く小さい―。

 そんな研究結果を、米医療保険団体カイザーパーマネンテなどのチームが30年にわたる追跡によってまとめ、米医師会雑誌(JAMA)インターナルメディシン電子版(1月16日付)に発表した。

 
 

 対象は、1985~86年の研究開始時に18~30歳(平均24歳)で、2016年までの追跡期間中に1回以上の出産を経験した米国女性1238人。白人と黒人がほぼ半数ずつ含まれていた。

 チームは30年の間に計7回、検査で糖尿病の有無を確認。その結果、対象者のうち182人が2型糖尿病を発症した。肥満など生活習慣と関係が深い糖尿病だ。

 糖尿病発症に影響する可能性がある、女性の体重や食生活の質、運動習慣といった複数の因子を調整して分析したところ、「授乳なし」の女性の糖尿病発症リスクを1とした場合、授乳期間が6カ月超12カ月未満の女性のリスクは0・52、授乳が12カ月以上だと0・53といずれも半減に近い数字だった。6カ月以下の授乳期間では、リスクは0・75だった。

 母乳育児によるこうした影響は、人種の違いや、妊娠中だけ血糖値が異常になる妊娠糖尿病の有無にも左右されなかった。

 この研究では、授乳により糖尿病が減ったという因果関係までは示されていないが、チームは、母乳関連のホルモンが、血液中のインスリンを調節する膵臓の細胞に影響を与えるなど、幾つかのメカニズムが考えられるとしている。

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