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統合失調症の薬のガイド 患者・家族へ学会作成

2018.4.10 11:00
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 日本神経精神薬理学会は、統合失調症の薬物療法に関する専門家向けガイドライン(指針)を、患者や家族向けに分かりやすくまとめなおした「統合失調症薬物治療ガイド」を作成し、学会のホームページで公開した。

 指針は、治療のさまざまな選択肢について臨床研究の結果などを基にプラスマイナスを評価し、一般的な推奨度を示した文書。近年は、がんなど幾つかの分野で患者向けの指針が作成されているが、精神科でこうしたガイドが作られるのは初めてという。

 ガイドは「○○に推奨される治療法は?」のような計26の質問と、それに対する答えで構成。科学的な根拠のレベルを踏まえて推奨度の強さを1~3個の星の数で表し、「ですます調」の解説を付けている。言い換えが難しい専門用語には別途、用語解説も加えた。

 通常の目次のほかに「次の症状に困っています。どうしたらいいでしょうか?」といった、患者の具体的な悩みから必要な箇所が読める目次も用意した。

 ガイド作りには、専門家向け指針をまとめた精神科医のほか患者、家族、看護師、薬剤師、作業療法士らが協力した。

 まとめを担当した学会広報委員長の橋本亮太・大阪大准教授は「多くの人に適していると考えられる治療を推奨したが、いわば平均値なので全員にとって正解とは限らない。だからこそ自分の症状や薬について、ガイドを基に主治医と話し合ってほしい」と勧めている。

 統合失調症は、幻覚や妄想などの症状が特徴で、考えや行動のまとまり(統合)を保つのが難しくなる精神疾患。人口の0・7%程度が経験するといわれる。

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