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世界で年29万~64万人死亡 季節性インフルエンザで新推計

2018.1.9 10:00
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 毎年流行する季節性インフルエンザに関連した呼吸器疾患により、世界で約29万1千~約64万6千人が死亡しているとの推計を、米疾病対策センター(CDC)の研究者を中心とする国際チームがまとめ、英医学誌ランセットに発表した。

 従来の推計値を上回る数字で、死亡率は低所得国の高齢者で高い傾向があった。各国政府や国際機関が対策を検討する上で、重要な基礎資料になるとしている。

 インフルエンザによる死者数は、その年流行するウイルスの型やワクチンの効果などにより大きく変動する。論文によると、毎年の世界の死者数はこれまで、世界保健機関(WHO)が示した「25万~50万人」との数字がよく使われてきた。

 チームは、世界人口の57%を占める計33カ国について、1999~2015年の流行調査などのデータに基づき、インフルエンザ関連の呼吸器疾患による死者数を算出。それを基に世界185カ国の数値を推計した。

 
 

 年齢層を65歳未満、65~74歳、75歳以上に分けると、死者の数は65歳未満が多く、死亡率は75歳以上が最も高い。地域別ではサハラ砂漠以南のアフリカ、地中海東部、東南アジアなどが高かった。データのある92カ国について、5歳未満の子どもの呼吸器疾患による年間死亡数を推計したところ、約9千~約10万6千人との結果になった。

 インフルエンザは心臓病や脳血管疾患などの持病を悪化させ、死亡リスクを上げることが知られているが、今回の推計は呼吸器疾患による死者だけを算出した。このためチームは「今回の数字も被害を過小評価している可能性が高い。実態をより正確に把握するための研究が必要だ」としている。

 

 

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