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アレルギーいじめに注意 子の被害に親は気づかず

2021.12.14 0:00
 食物アレルギーを抱える子どもの3割が学校などで嫌がらせやいじめを受けたことがあるのに、それに気付いている親は1割強にすぎなかった―。こんな調査結果を、米首都ワシントンにあるチルドレンズ・ナショナル・ホスピタルの研究チームがまとめた。
 
 

 

 「顔の前で苦手な食べ物を振られる」「悪口を言われる」といった具体的な行為を挙げて尋ねないと、子どもたちはいじめの有無をうまく表現できない傾向がみられた。
 チームは「食物アレルギーに関するいじめは子どもの生活の質に悪影響を及ぼす。これまで考えられていたより多くの子が被害を受けている可能性がある」と指摘する。
 チームはナッツや牛乳、卵や小麦、シーフードなどにアレルギーを起こす抗体がある9~15歳の子ども121人を調査。いじめの具体例を示した質問票を使ってアンケートした。親や担当の医療スタッフも参加した。
 すると31%の子が食物アレルギーを理由に何らかのいじめを経験したと回答。うち半数は原因となる食べ物を投げ付けられたり、場合によっては食事に入れられたりするなどのあからさまないじめを学校の同級生などから受けていた。
 悪口や嫌がらせ、からかいなどの言動の対象となった子はさらに多かった。中には周囲から仲間外れにされたり、無視されたりするなど人間関係にまつわるいじめもあった。
 一方、自分の子どもがいじめに遭っていると答えた親は12%にとどまった。ほとんどが子どもからの訴えを受けたケースで、被害をうまく伝えられない子が見落とされている実態が浮き彫りになった。

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