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接触者追跡の重要性確認 コロナ対策でWHO報告 

2021.3.12 0:00
 新型コロナウイルス感染症の拡大防止に関して世界保健機関(WHO)は、感染者と接触した人たちの行動を追跡する「接触者追跡」の重要性を再確認する報告書を公表した。昨年6月、世界を結んで開催したオンライン会議の審議内容と提言をまとめた。
 
 

 接触者追跡は、日本でも昨年の流行初期のクラスター対策から感染の連鎖を断つその有効性が強調されてきたが、昨年末以降の感染者急拡大に伴って保健所の業務が過大となり、追跡が追いつかない自治体が急増している。

 報告書は接触者追跡を、新型コロナの世界的流行(パンデミック)への対応に不可欠な対策戦略の中心的要素であり、全ての接触者を追うことができなくても感染抑制には有効だと位置付けた。ただ、従来は追跡の技量、能力が多様な分野の専門家や市民の仕事として分散していた上、追跡の効果について十分な研究がなく、今後、権威のあるガイドラインの策定が求められるとした。
 追跡に当たる人材を確保する方策としては「コミュニティーの関与を求め、看護師のほか学生やボランティア、軍人などについても訓練して配置することで補う」よう提言。一方で、心理的なサポートや異文化への対応など繊細な業務に対応するために、長期的な人材育成の取り組みも促した。
 データ収集と分析を容易にして業務を改善していくためのテクノロジーの活用についても言及。訓練された人には及ばないが、追跡過程を補強できると評価した半面、プライバシーやセキュリティーの問題が残り、濃厚接触を知らせるアプリでは多くの人への普及が課題であることも指摘した。

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