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初発症状が熱からせきに コロナ遺伝子変異で

2022.3.1 0:00
 新型コロナウイルス感染症の初発症状が、パンデミック初期に起きた遺伝子変異によって変化したとする研究結果を、米南カリフォルニア大のチームがまとめた。中国・武漢から広がったウイルスは最初に発熱する人が多かったが、米国や欧州などで流行したウイルスはせきが先行する人が多くなっていた。
新型コロナウイルスのオミクロン株の電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)
新型コロナウイルスのオミクロン株の電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 

 ウイルスの表面タンパク質に関わる「D614G」という遺伝子変異が原因らしい。この変異があるウイルスにかかると、熱で寝込む前に動き回ることができるため、せきやくしゃみを通じて人に感染を広げやすいとみられる。
 チームは変異株に対してはマスク着用による防御が重要になると指摘。デルタ株やオミクロン株など感染力がより高い変異株についても症状の変化を調べる必要がありそうだ。
 チームは各国の保健機関などの症状データについて、計算モデルを使って分析。2020年初めに中国で流行した従来株は、最初に熱が出た後でせきが続き、さらに吐き気、下痢が起きるケースが多かった。
 これに対し、同年半ばまでに欧州から米国に広がった変異株は、最初にせきが出て次に発熱が起き、さらに下痢、吐き気が続く場合が多いことが分かった。
 統計的な分析でD614G変異との関係が判明。この変異があると呼吸器の奥にある肺よりも、手前にあるのどの組織などで増殖しやすくなるとみられている。
 日本では当初、中国からの従来株が流行したが、その後欧米からの変異株に置き換わった。チームは日本のデータも分析し、初発症状が発熱からせきに変化したのを確かめた。

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