断食よりカロリー制限 中国で肥満の人を研究

2022年06月22日
共同通信共同通信
 夕方から翌朝まで何も食べない「夜間断食」によるダイエット効果は、カロリー制限に比べると大きくなさそうだとする研究結果を、中国・南方医科大のチームが米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに発表した。
 
 

 

 毎日の食事のカロリーを制限している肥満の人を2グループに分け、片方だけ断食を続けてもらって上乗せ効果を1年間調べた。断食した方が平均体重は減ったが統計的な差はみられず、チームは「体重減少の主な要因はカロリー制限だ。断食する時にはカロリーもきちんと制限することが大切だ」と指摘する。
 チームは中国・広東省に住む約140人で臨床研究。開始時の平均年齢は32歳。体重を身長の2乗で割った体格指数(BMI)は31前後。平均体重は88キロだった。
 参加者全員に対し、1日の摂取カロリーを男性で1500~1800キロカロリー、女性で1200~1500キロカロリーに抑えるよう指導。普段に比べて25%減のレベルだ。お勧めレシピも参考にしながら日々の食事をアプリで記録し、スタッフが定期的に面談して習慣付けた。
 2グループの片方はカロリー制限だけ、もう片方は午後4時から翌朝8時まで断食を課した。食事は日中だけで、夜間は水など以外は何も口にせずに過ごしてもらった。
 こうした生活を1年間続けることができたのは118人。平均体重はカロリー制限だけのグループで6・3キロ、断食したグループで8キロ減少したが、統計的な分析では断食による上乗せ効果とは言えなかった。いずれのグループも腹囲や体脂肪、血圧などの数値が改善し、ダイエットに成功していた。