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非肥満のメタボ、特徴判明 体重増や生活習慣と関連

2022.2.23 0:00
 肥満の基準を満たしていなくても、メタボリック症候群の因子がいくつもある人は循環器疾患の発症リスクが高い。こうした人たちには、若いときからの体重増や多量飲酒、喫煙などの生活習慣があることが、筑波大の研究で分かった。「太っていないからメタボじゃないと安心せず、生活を改善するべきだ」と指摘している。
 研究では、製造業5社の健康保険組合が2015年に実施した健康診断を受診した40~64歳の組合員と家族のうち、分析項目を満たす4万7千人余りのデータを利用。肥満者と非肥満者を分けて高血圧・高血糖・脂質異常(高脂血)というメタボの因子を複数抱えることと、生活習慣との関連を調べた。
 
 

 

 その結果、非肥満者では肥満者と同様に、男性であること、高齢であることが関係していたほか「20歳の頃から10キロ以上の体重増加」「喫煙」「歩くのが遅い」「食べるのが速い」「飲酒する日の1日の飲酒量が日本酒換算3合以上」という項目と関連があった。
 しかも、男性、高齢、体重10キロ増、飲酒量の項目はそれぞれ、それに該当する人とそうでない人と比べた場合の相対リスクが、肥満者より非肥満者の方が高く、代謝異常への影響がより大きいことがうかがえる結果となった。
 日本でのメタボ判定は内臓脂肪の蓄積を重視し、特定健診で腹囲または体格指数(BMI)が基準を下回ると特定保健指導の対象に入らない。
 研究に当たった筑波大体育系の武田文教授(公衆衛生学)は「非肥満者がメタボ因子を複数持つリスクになる生活習慣は肥満者と共通する。保健指導の対象や在り方の見直し、体重や飲酒に関する若いうちからの健康教育が必要だ」と話した。

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