男児の水着選びは慎重に メッシュで事故絶えず
発表資料によると、メッシュ生地の網目に皮膚が押しつけられて一部が飛び出すと、その部分の血流が滞って徐々に腫れ、網目から外れなくなってしまう。それ自体で激しく痛み、けがにつながるほか、無理に取ろうとして皮膚を傷つけるケースもあるという。

同センターは、挟まっていることが分かった場合は、患部周辺で生地を切り取ってから医療機関を受診し、医師に取ってもらうよう勧めている。
同様の事例は1998年ごろから報告があり、2006年に同センターがまず情報を提供。14年には消費者庁、16年には日本小児科学会が相次いで注意喚起した。10年には子ども服の業界団体が自主基準でもメッシュ生地を使用しないことを盛り込んだが、その後も同センターが把握しただけで今年5月までに5件の事故が発生していた。同センターが実店舗やインターネット通販サイトで男児用水着を購入したところ、いまだにこうした素材の水着が売られていることが確認された。一目では穴があいていると分からないニット生地などのインナーもあったという。
インターネット通販サイトでもインナーにメッシュ生地が使われている水着が売られていたり、メッシュだと分からない形で販売されたりしているとして、同センターは、大手通販サイト3社に対し、消費者と出品者に事故の恐れを注意喚起するよう協力を依頼した。