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てんかん新薬早期承認を 患者会が国に要望

2019.12.10 0:00
 乳児期に発症する難治性てんかん「ドラベ症候群」の発作抑制などに有効だとして、3種類の新薬が注目されている。患者会は一日も早い承認を目指し、国への働きかけを続けている。
 
 
 

 


 この病気は1歳未満で最初のけいれん発作を起こし、その後も頻繁に発作を繰り返す指定難病。発熱や入浴による体温上昇、水玉やしまなどの規則的な模様、光が発作を誘発する特徴がある。
 長時間けいれんが続く重積発作を起こしやすく、発達の遅れや運動失調を伴う。有効な治療法はなく、10人中1、2人は突然死や脳症で成人前に命を落とす。国内の患者数は約3千人という。
 重積発作を起こしたとき、家庭で使える緊急薬として期待されるのが「口腔(こうくう)内粘膜投与ミダゾラム」。薬液を口内のほおと歯肉の間に注入し、粘膜から吸収させる。一昨年6月に治験が始まった。
 「ドラベ症候群患者家族会」の黒岩ルビー代表によると、同成分の注射薬はあったが、病院に搬送しなければ使えず、治療開始までに時間がかかった。承認されればより迅速に重積発作を止められるとして、患者会は国への要望を続けてきた。
 抗てんかん薬「フェンフルラミン」の治験も今年5月に始まった。もともとは食欲抑制剤(やせ薬)だが、脳出血などの副作用が報告され、米国では販売中止に。しかし近年、低用量で劇的に発作を抑える効果が判明し各国で治験が進む。
 大麻に含まれる成分の一つ「カンナビジオール(CBD)」の製剤も発作抑制効果が高いとされるが、日本では大麻取締法が壁となり治験すらできない。患者会と関係学会は9月、「CBDに向精神作用はなく、乱用の原因にならない」として、法の見直しと早期承認を厚生労働相に要望した。

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