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抗がん剤治療の要点1冊で 患者向け、70療法公開 静岡がんセンター

2019.5.4 0:00

 入院ではなく通院しながら抗がん剤治療を受ける患者向けに、治療の目的や注意点、副作用への対処法などの解説を1冊にまとめた説明資料を、静岡県立静岡がんセンターが70療法について作製しウェブサイトで公開した。同じ薬剤が別の臓器や進行度が異なるがんに使われる場合もあるため、冊子は計91冊に上る。

静岡がんセンターが公開した、さまざまな抗がん剤治療を解説した冊子
静岡がんセンターが公開した、さまざまな抗がん剤治療を解説した冊子

 大半の抗がん剤治療が通院で行われるようになり、病院外での急な体調変化には、患者自身がまず対応しなければならない。冊子はそうした際に役立ててもらう狙い。

 従来は医師、薬剤師、看護師がそれぞれの視点で作製した資料を使って患者に説明していたため、説明者ごとに内容がばらつくことがあり、実際には複数の抗がん剤を組み合わせる治療法が多いのに、製薬会社が作る患者向け資料には単独の薬剤しか説明されていないなど、患者にとって分かりにくいのが問題だった。

 冊子は臓器と治療法別に「胃がん・オプジーボ療法」「大腸がん・ゼローダ+エルプラット療法」のようにまとめられている。多職種が協力して2012年から試作し、患者の意見も反映させて17年から同センター内で配布を始めた。今年1月末までに患者約1900人が使用したという。

 副作用については、医療者への報告や受診が必要な症状を目立つように示し、不快さを軽減できるちょっとした工夫なども紹介した。今後さらに、取り上げる治療法を増やしたいという。

 利用時の注意として同センターは「記載は一般的な内容なので、実践に際しては主治医に確認して」と求めている。

(共同通信 吉本明美)

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