摂食障害の電話相談開設 専門家の支援につなげる

2022年03月22日
共同通信共同通信
 国立国際医療研究センター国府台病院(千葉県市川市)は、過食症や拒食症などの摂食障害に悩む本人や家族、関係者の相談を受け付ける「摂食障害全国支援センター・相談ほっとライン」を開設した。
 同病院心療内科の河合啓介診療科長によると、診療データから推計される摂食障害の国内患者数は、受診している人だけでも約22万人。その大半は若い女性が占め、中でも拒食症(神経性やせ症)は、栄養不良による心疾患や精神的な症状による自死などにつながりやすく、精神疾患の中でも死亡率が高いとされる。
 ただ、国内では、摂食障害に対する専門性の高い治療を受けられる施設が限られる。厚生労働省はこれまでに東京都小平市の国立精神・神経医療研究センターを基幹センターとし、宮城、千葉、静岡、福岡の各県の医療機関を「摂食障害治療支援センター」に指定したが、それでも患者が専門家を受診する機会がまだまだ足りないという。
「摂食障害全国支援センター・相談ほっとライン」のウェブサイト
「摂食障害全国支援センター・相談ほっとライン」のウェブサイト

 

 受付窓口は電話047(710)8869で、祝日を除く火曜日と木曜日の午前9時から午後3時まで。摂食障害治療の専門病棟に勤務経験のある看護師らが、患者本人や家族、学校関係者、医療・福祉職らからの相談に応じる。
 そのほかにほっとラインの専用ウェブサイトには一般的な質問に答えるQ&Aのページを公開。ツイッターとフェイスブック、インスタグラムの三つのソーシャルメディアでもアカウントを開設し、摂食障害に関する情報を発信している。
 河合さんは「独力で回復するのは難しく、ほっとラインでの相談が専門家の支援につながるきっかけになれば」と話した。
 支援センターは宮城が東北大病院心療内科、千葉が国府台病院、静岡が浜松医大病院精神科神経科、福岡が九州大病院心療内科。