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映画で考えて、がんのこと 医師や経験者15人が語る

2019.2.26 0:00

 がんと診断されても、正確な情報に基づいた選択をし、自分らしい人生を歩んでほしい―。そんな願いを込めたドキュメンタリー映画「がんになる前に知っておくこと」が完成した。1人の女性が医師やがん経験者ら15人との対話を通じて、がんについて一から学び、考えていく内容だ。

映画「がんになる前に知っておくこと」のチラシ
映画「がんになる前に知っておくこと」のチラシ

 国立がん研究センター(東京)の若尾文彦がん対策情報センター長ら、がん医療に携わる11人が正しい情報の集め方や相談できる場所などを解説。4人のがん経験者は、周囲には分かりにくい悩みや体験を語った。

 聞き手は、検診でがんの疑いを指摘され、良性のしこりと分かるまで苦しんだという女優の鳴神綾香さん(30)。「予備知識があれば恐れなくていいこともあった」との思いから、がんについて学ぶ機会の少ない若い世代も関心が持てるよう、素朴な質問を心掛けた。

 映画を企画したのは、2016年に義理の妹をがんで亡くした映像製作会社代表上原拓治さん(45)。自分で勉強するためにインターネットや本を調べ始めたところ、根拠のない情報ばかりなのに驚いたという。そこで「がんを知らない人に伝わる映画を作りたい」と映画監督の三宅流さん(44)に声を掛けた。

 出演してくれる専門家や当事者探しは大変だったが、最終的にインタビューは50時間を超え、108分に編集するのに苦労したほどだという。

 三宅さんは「私たちも撮影しながら学んだ」と振り返り「がんと診断されたら自分は何を知りたいか、考えながら見てほしい」と話している。

 19年2月2日、東京の新宿ケイズシネマで公開。他の上映予定の問い合わせは宣伝担当のリガード社へ。電話090(6187)7110。

(共同通信 山岡文子)

 

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