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「がん治療で外見変化」は6割弱 厚労省研究班が調査

2018.12.11 0:00

 がんの治療で自分の外見が変化したと感じた患者は、手術の傷を含めても6割弱で、頭髪の脱毛や痩せを経験したのは2割余り。こんなアンケート結果を厚生労働省研究班がまとめた。

 
 

 研究代表の野澤桂子・国立がん研究センター中央病院アピアランス支援センター長は「脱毛などはよく知られているので心配する人が多いが、患者全体で見ると、一般に考えられているほど経験者は多くないと言えるのではないか。実態を知ってほしい」と話している。

 調査は3月、20~70代のがん患者1034人にインターネットで実施。回答者が特定のがんに偏ることを防ぐため、がんの種類ごとの年間発生率に近くなるよう調整した。

 治療により外見(顔や体の表面)の変化を経験したと答えたのは601人(58%)。具体的な内容を複数回答で聞くと、最も多かったのは「手術の傷」で、全回答者に占める割合は49%。頭髪の脱毛と痩せはそれに次ぐ頻度だったが、いずれも22%だった。

 外見変化の苦痛の強さについても尋ねたところ、頭髪の脱毛や太って体形が変わることの苦痛度がかなり高いのに対し、痩せることの苦痛度は低いという結果だった。

 研究班はこのほか、脱毛への対処でかつらを購入した人の購入個数が増え、価格も低下したことに注目しているという。

 購入者(126人)の平均購入数は1・9個。価格は6割近くが5万円以下だった。「過去の類似の調査では、個数は1個程度で、より高価格帯の購入が多かった」と野澤さん。患者の選択肢が増え、活動的な生活につながった可能性があるという。

(共同通信 吉本明美)

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