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再発不安をアプリで軽減  乳がん患者で効果検証へ

2018.8.28 0:00

 乳がんを手術した女性の多くが抱える再発への不安。その軽減に役立てようと名古屋市立大の明智龍男教授(精神医学)らのチームがスマートフォンアプリを製作し、効果を検証する臨床研究への参加者を募っている。

 
アプリ画面の一例(明智龍男教授ら提供)

 女性のがんで最も多い乳がんは年間約9万人が発症する。生存率は高いが、診断後の人生が長い分、再発の不安を抱える患者も膨大な数に上る。

 アプリは、明智教授らが診療で、患者の不安軽減に有効との手応えを得た2種類の心理療法のエッセンスを取り出したもので「解決アプリ」と「元気アプリ」からなる。

 解決アプリは、患者が生活で直面するさまざまな困り事を本人の価値観に従って整理し、解決する手助けをする。元気アプリは、発病後に中止した活動に再挑戦したり、新しく活動を始めたりするのを支援し、気分の改善を助ける。いずれも1日5~10分ずつ、週に30分以上の使用を想定しており、標準的には2カ月で終了する。

 対象は乳がんの手術から1年以上経過し再発や転移のない20~49歳の女性444人でiPhone(アイフォーン)使用者のみ。うち半数に直ちにアプリを使用してもらい、残り半数は心理状態のアンケートのみで、2カ月後の不安の度合いを比較する。アンケートのみの人も後日アプリを使用することができる。

 明智教授は「アプリの効果が証明できれば将来は実用化し、全国の患者さんに役立ててもらいたい」と話している。

 研究の参加申し込みはスマホからチームの「スマイルプロジェクト」ホームページ(https://smile―project.org)へ。

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