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日本人の身長、低くなった 80年以降生まれで確認

2018.3.13 11:00 吉本明美

 衛生状態の改善とともに、長期にわたって伸びてきた日本人の成人の平均身長が、1980年生まれ以降、縮む傾向にあることが、国立成育医療研究センター研究所(東京)の森崎菜穂室長らのチームの調査で分かった。300万人を超す身長データを分析し、専門誌に論文を発表した。

誕生年別 成人の平均身長
      誕生年別 成人の平均身長

 最新の96年生まれの平均を見ると、男性はピーク時に比べ0・64センチ、女性は0・21センチ低い。差はわずかだが、低下傾向ははっきりしていた。

 身長が低くなった直接の原因は明らかではないが、80年ごろから深刻化した健康関連の問題に、体重2500グラム以下で生まれる「低出生体重児」の急激な増加がある。低体重で生まれると成人後の身長が低い傾向があることは過去の研究で示されているため、チームは「それが原因の一つになっている可能性もある」と指摘している。

 日本人の成人の平均身長は過去約100年で約15センチ伸びた。公衆衛生や国民の栄養状態の顕著な改善によるとされる。森崎さんによれば「近年は伸び止まっているのではないか」との指摘もあったが、詳しい分析は行われていなかったという。

 チームは、69~96年に生まれた男女約315万人分の成人後の身長データを含む約80の研究を詳細に分析した。すると、平均身長のピークは男女とも78~79年生まれで、男性は171・46センチ、女性は158・52センチと分かった。男女とも80年生まれから少しずつ低くなり、96年生まれは男性170・82センチ、女性158・31センチだった。

 一方、厚生労働省の人口動態統計によると、70年代後半に5・1%だった低出生体重児の割合は2007年には9・7%と、ほぼ倍増している。

 

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