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触って分かるリモコン 視覚障害者も使いやすく

2018.3.27 11:00

 似た形のボタンが並び、液晶画面を確認しながら操作するのが当たり前になっているエアコンのリモコンを、視覚障害者にも使いやすいものにしたいと、三菱電機と横浜市にある私立の特別支援学校「横浜訓盲学院」が協力し、新しいデザインのリモコンを試作した。

試作されたリモコンパネル
      試作されたリモコンパネル

 「触って分かる」が基本理念。電源のオン・オフや温度、風量などの調節を、形の異なる計6個のスイッチやダイヤルに割り当て、つまみの位置で今の状態が分かるようにした。

 触り心地の良い木でできた試作リモコンは、横長のパネルを壁に取り付ける方式。とりわけ工夫したのは、温度のつまみを上に持っていくと「高い」、下に持っていくと「低い」となるように、語感とつまみの位置関係を一致させた点。つまみの動きもジグザグにし、1度刻みの設定が可能になっている。

 風量は、4個の玉を左から右へ、右から左へと移すことで変化させる。暖房、冷房、除湿の3種類の運転モードは、三角形の各頂点につまみを移動させて切り替える。操作結果は音声でも知らせる。

 古田伸哉教頭は「電子レンジなどもボタンと液晶画面で操作するようになっており、視覚障害者にとって使いにくい家電は少なくない。液晶を使わない方式は分かりやすい」と評価する。

 製品化するにはまだ改良が必要だが、試作品のデザインに携わった三菱電機の前谷典輝さんは「目が見える人にとっても、状態が一目で把握できるので使いやすいはず」と話し、家電や産業機器への応用を期待している。

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