【5041】龍颯 上撰(りゅうふう)【大分県】

2023年01月29日
酒蛙酒蛙
大分県臼杵市 藤居酒造
大分県臼杵市 藤居酒造

【山の会で 全2回の①】

 金融機関の友人たちと年に2回ほど山に登り、下山後は反省会と称す大宴会を開いて楽しんできた。ところがコロナのため、登山も飲み会も3年ほど中断を余儀なくされた。しかし、そろそろ飲み会を開いてもいいんじゃないか、と満を持して飲み会を開くことにした。場所は、この会が本拠地としてきたH居酒屋。

 わたくしは、全国の現役蔵すべてのお酒を飲んでみたい、という無謀な夢を持っている。いつのころからかこの会のメンバーは、わたくしが飲んだことがない蔵の酒を持ち寄り、わたくしが「初めての蔵だ」と喜ぶと、わたくし以上に喜んできた。
 
 コロナであちこちに行けなくなったため、初蔵酒とのご対面は、ずっと途絶えてきた。そんな折の今回、メンバーのEが持ってきた「龍颯 上撰」を醸している藤居酒造は、わたくしにとって久方ぶりの初蔵。これで飲んだ蔵は1205蔵に。みんな、「お~~~、すごい、すごい」と大喜びだ。

 まず、冷酒でいただいてみる。上立ち香に、わずかに穀物香のニュアンス。甘みをまず感じ、奥に渋みも。余韻に辛みがすこし。いわゆる普通酒の味わい。昭和の雰囲気を今に残す香味だった。

 次に燗酒でいただいてみる。推定70℃。すっきりとした口当たり。酸を感じる。非常にきれいな酒質。一緒に燗酒を飲んだH居酒屋の店主は「甘みを感じる」。それも道理、この酒には糖類が使用されていた。

 ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール 糖類、アルコール分15度、製造年月22.11」。