【韓国】5%の物価上昇続く見込み、利上げ基調継続[経済]

2022年12月09日
NNANNA

韓国銀行(中央銀行)は8日、国会に提出した「通貨信用政策報告書」を通じて、国内経済の成長率が下落しても物価は目標水準を大幅に上回る上昇傾向が続くと予想されることから、当面は利上げ基調を続ける必要があるとの見解を示した。

消費者物価について韓国銀行は、「国内外の景気の下押し圧力などで上昇幅は下落するだろうが、当面は5%水準が続く」と見通した。原油価格の下落やグローバルサプライチェーン(調達・供給網)の混乱緩和などにより供給面での物価上昇圧力は薄れるが、民間消費の回復が物価を押し上げると予測した。

ただ、利上げや世界景気の停滞、不動産景気の不振などにより民間消費が急速に萎縮した場合は、物価上昇圧力が弱まる可能性もあるとみている。

■成長の勢いが鈍化

経済成長に関しては、民間消費の回復により潜在レベルを上回る成長が続いていたものの、輸出増加幅が鈍化するなど成長の勢いは弱まっているとした。米国など主要国での通貨緊縮政策や世界景気の低迷、国内では利上げや利子負担の増大などが景気停滞の主要因になるとみている。