【台湾】23年の製造業生産額3.24%増、工研院予測[経済]

2022年12月01日
NNANNA

台湾政府系研究機関の工業技術研究院(ITRI、工研院)は11月29日、2023年の台湾製造業の生産額が前年比3.24%増の26兆3,200億台湾元(約118兆円)になる見通しだと発表した。外需の低迷で、主力の「情報電子」などで生産額の伸び率が縮小すると見込んでいる。

四大業種別に見た生産額は、情報電子が3.38%増の10兆5,900億元になると予想。伸び率は22年の予測(8.58%増)から縮小する。新型コロナウイルスの感染拡大によるリモート特需が一服し、電子機器の需要が低迷すると予想した。在庫を抱える業者は仕入れを抑制し、調整期間が長引く恐れもあるとした。

ただ第5世代(5G)移動通信システムやAIoT(人工知能=AIとモノのインターネット=IoTの結合)の普及を背景に高性能な電子機器の需要が高まり、情報電子業界の下支えに貢献するとの見方を示した。

またファウンドリー(半導体の受託製造)世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が23年にも最先端半導体の3ナノメートル(ナノは10億分の1)製品の量産に入ることや、電子機器などへの半導体搭載数が増加傾向にあることも、情報電子業界にとっては追い風になると指摘した。23年の半導体産業の生産額は6.1%増の5兆元になると見込んだ。

その他業界の生産額は◇「金属・機械・電気」:3.08%増の7兆5,800億元◇「化学工業」:2.37%増の5兆2,100億元◇「民生工業」:4.71%増の2兆9,300億元——となる見通し。

22年の製造業の生産額は、前年比4.76%増の25兆4,900億元になると予想し、6月時点の予想(6.04%増の25兆8,000億元)から引き下げた。