【韓国】SK持ち株、サステナブル食品事業を多角化[食品]
2022年11月25日

韓国SKグループの持ち株会社SKは24日、国内外の企業と手を組んで持続可能(サステナブル)フード事業を多角化し、競争力を強化すると発表した。
SKは、細胞培養によるサーモンの商業化を推進する米ワイルドタイプに約100億ウォン(約10億4,000万円)を投資する。ワイルドタイプは2023年を目標にサーモンステーキや切り身などの商業化を進めており、すでに米国の主要フランチャイズ企業と製品供給契約も交わしているという。
SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長は8月に同社を訪問した際、自身の交流サイト(SNS)で同社の製品を紹介して、環境配慮や生態系保護に寄与するサステナブルフードとして評価していた。
■米社・毎日乳業とも協力へ
SKはまた、代替乳タンパク質を生産する米パーフェクト・デー、韓国乳業大手の毎日乳業の2社と、サステナブルフード事業での協力に向けた覚書を交わした。
SKは20年以降、パーフェクト・デーに1,200億ウォンを投資して代替食品事業を推進している。今後、パーフェクト・デーが生産する原料を韓国に輸入して、毎日乳業が完成品の生産・流通・販売を担う事業を本格的に推進する計画だ。
このほかにもSKは、植物由来肉を手がける米ミートレスファームにこれまで約500億ウォンを投資したのに続き、来年にも追加投資を行う方針だ。

SK持ち株が出資する細胞培養技術でサーモンを生産する米ワイルドタイプの製品(SK持ち株提供)