熱い飲み物にご注意 食道がんリスク高く

2022年12月06日
共同通信共同通信
 熱いコーヒーを多く飲む傾向がある人は、飲まない人に比べて食道がんになるリスクが3倍近くに高まるとする分析結果を、英ケンブリッジ大やスウェーデンのカロリンスカ研究所のチームがまとめた。
 
 

 

 ただ詳しく分析するとコーヒーそのものに発がん性があるわけではないことが判明。食道などの組織が熱によって傷つけられることでがんを引き起こす可能性が高いと結論付けた。熱い紅茶でも同じような影響があるとチームはみている。
 国際がん研究機関(IARC)も食道がんのリスクについて「飲み物の種類でなく温度に関係している」との見解を示しており、これを裏付ける結果。朝の一杯は少し温度を下げてから楽しんだ方が安心かもしれない。
 チームは英国の数十万人分のゲノム(全遺伝情報)データなどを利用。遺伝子の特徴と病気などとの関係を調べる「ゲノム疫学」と呼ばれる手法で分析した。
 まずカフェイン代謝や嗅覚といったコーヒーの嗜好(しこう)などに関わる十数種類の遺伝子変異が、コーヒーの摂取量と関係していることを確認。その上でさまざまながんの発症状況を分析すると、コーヒーの摂取量が多いと食道がんのリスクが2・79倍に高まることが示された。
 ただ消化器以外のがんを含めると、コーヒーの摂取量が多くてもリスクの上昇はみられなかった。一方でコーヒーは飲まないが、紅茶などの熱い飲み物を好む人でも食道がんのリスクが数倍に高まっており、チームはコーヒーそのものでなく飲み物の温度ががんと関係していると指摘した。
 研究は欧州の医学誌クリニカル・ニュートリションに発表した。