【4925】出雲富士 純米吟醸 山田錦(いずもふじ)【島根県】

2022年10月07日
酒蛙酒蛙
島根県出雲市 富士酒造
島根県出雲市 富士酒造

【B居酒屋にて 全7回の④】

 B居酒屋は「全国の地酒200種類を常時置いています」がウリだ。1カ月に1回のペースで店を訪れると、日本酒のラインナップはだいぶ変わっているので、当連載「日本酒津々浦々」の取材に好都合なのだ。今回は、当連載でまだ取り上げたことがないお酒7種類をいただいた。

「もえ姫」「群馬泉」「西の関」と飲み進め、次にいただいたのは「出雲富士 純米吟醸 山田錦」だった。富士酒造のお酒は当連載でこれまで、「出雲富士」6種類を取り上げている。今回のお酒をいただいてみる。

 上立ち香・含み香はともにほのか。さらり、さっぱり、やわらかな口当たり。味の主な要素は酸と辛みで、穏やかな味わい。余韻の辛・苦みが良い。酸がきれいで、辛・苦みも良いので、飲み飽きしない。一升瓶を立てて宴会するのに、もってこいのお酒だ。とはいっても、コロナで酒文化が変わり、イマドキそんな酒宴を張る人たちはいなくなったとおもうが。

 飲み進めていったら、旨みが「どれどれ」という感じで出てくる。温度がすこし上がってきたら、旨酸っぱい味わいになる。味幅が出てくるとともに、味にメリハリが増し、実にいい。ちょいと口に含んでみた仲居さんは「やさしい辛みが続くね」。

 瓶の裏ラベルは、この酒を「伝統の出雲杜氏流吟醸造りを継承して低温で出雲を醸し 昔ながらの木槽で優しく搾った 豊かに人と食を結ぶ純米吟醸」と紹介している。

 裏ラベルのスペック表示は「使用米 島根県産山田錦100%、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合50%、アルコール分16度、製造年月 令和4年5月」。

 出雲富士は、鳥取県と岡山県にまたがる中国地方の最高峰、標高1,729mの大山の別称。大山はまた伯耆富士とも呼ばれる。出雲富士はまた、島根県松江市にある枕木山(標高453m)の別称でもある。

 酒名「出雲富士」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「古来から富士山といえば日本の象徴で、日本人の誇れる存在です。出雲の地で、富士山のように愛される日本一の出雲の地酒を造りたいという大きな志を込めて、初代蔵元今岡正一により命名されました」