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【3349】陸奥八仙 華想い40 純米大吟醸(むつはっせん)【青森県】

2018.4.18 23:00
青森県八戸市
青森県八戸市

【Z料理店にて 全2回の①】

 近所に、小さな料理店がある。ここの店主は、わたくしが予約を入れると、わたくしが飲んだことがないだろう酒を5-6種類用意しておいてくれる。これらの酒を飲むのが楽しみで、1カ月に1回ほどのペースで暖簾をくぐっている。

 今回も予約を入れたら前日、携帯電話が鳴った。店主からだった。「転んで二の腕の骨を折ってしまい入院中。酒を用意できなかった。来ても飲んだことがある酒ばかりだ」。びっくり仰天はしたが、だからといって店を訪れなければ男がすたる。予定の時間に暖簾をくぐった。店の人たちは、わたくしの顔を見てびっくり。「親方から電話がいったでしょ?」。てっきりわたくしが来ないとおもっていたようだ。

 冷蔵庫をのぞいたら、わたくしが飲んだことがない酒が2種類あったので、それぞれ1合ずつ飲むことにした。まずは「陸奥八仙 華想い40 純米大吟醸」から。「陸奥八仙」は飲む機会が多い酒でこれまで12種類を当連載で取り上げている。芳醇旨口酒というイメージで、好印象を持っている。今回の酒はどうか。いただいてみる。

 上立ち香はやや華やかな果実香、含むとフルーティー。甘旨酸っぱくて、ジューシーで、ややすっきりとした飲み口。それぞれの味の要素はよく出ており、中でも酸が良い。余韻は苦みと辛み。これが最初のころの印象。

 飲み進めていくと、次第に辛みも出てきて、はっきりとした力強い味わいになっていく。だんだん、辛みが中心の味わいになっていく。ややセメダイン的香り(ベンゼン環芳香族系の芳香)も。すこし温度が上がってくると、とろみ感が出てくる。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。「本品はビン詰後、一度加熱処理をしておりますが、より良い状態でお楽しみ頂くため、なるべく冷蔵庫で保管し、お早めにお召し上がり下さい」

 ラベルの表示は「青森県産華想い100%使用、精米歩合40%、アルコール分16度」。また、蔵のホームページでは使用酵母を「まほろば 吟」と開示している。「華想い」は、青森県農林総合研究センターが、山田錦に匹敵する酒米をつくろう、と1987年、母「山田錦」と父「華吹雪」を交配。選抜と育成を繰り返し開発、2006年に品種登録された酒造好適米。

 酒名「陸奥八仙」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「中国に古くから伝わる八人の仙人(酔八仙)にまつわる故事があります。それには、酒仙たちの様々な逸話や世俗の有り様など、興味深い酒の楽しみ方や味わい方が語られています。「陸奥八仙」は、この故事から引用し、飲む人が酒仙の境地で酒を楽しんで頂きたいとの思いを込めて名付けた」

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