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【3655】梅乃宿 純米吟醸 ジビエ(うめのやど)【奈良県】

2018.12.5 17:37
奈良県葛城市 梅乃宿酒造
奈良県葛城市 梅乃宿酒造

 夕方、近所のZ料理店へ。ここの店主は、わたくしが飲んだことがないであろう酒を取り寄せてくれるので、その好意にこたえ月1回のペースで暖簾をくぐることにしている。店主はMLB、NPB、社会人野球、大学野球、高校野球に詳しく、わたくしは彼と野球の話をするのが好きだ。店主も、わたくしと野球の話をするのが好きなようで、いつも、店主の定位置の向かいのカウンター席を用意してくれる。

 今回は4種類の酒を飲んだが、そのうち、当連載で取り上げたことがないのは「梅乃宿 純米吟醸 ジビエ」だった。「梅乃宿」は飲む機会が非常に多い酒で、今回の酒を含め、当連載で15種類を取り上げている。

 今回の酒が「ジビエ」を意識しているのが面白いとおもった。近年、日本酒もピンポイントの狙いを持って売り出す例が出てきた。たとえば、サバ専用酒とか能登牛専用酒などだ。このジビエにもそれを感じる。イノシシやシカなど農産物への被害が社会問題化している中で、関心が高まっているのがジビエ料理。そこに目をつけた蔵元さんは、さすがだ。さて、いただいてみる。

 熟成香的樽香的菌類的な独特な香味が特徴的。旨みたっぷりで、酸は力強い。辛みがけっこう出ており、余韻は苦み。旨みと辛みと酸がよく出ており、しっかりとした味わい。アルコールの強さ感があるが、ラベルを見たらアルコール分が16度と普通レベルだった。しっかりとしたメリハリのある、そしてボディー感のある飲み口は、肉料理など濃い味の料理を意識しての味設計の結果なのだろう。

 瓶の表ラベルは、ジビエ料理の対象になっているイノシシとニホンジカの絵を配置。以下のようにこの酒を紹介している。

「雄町米発祥の地 岡山県高島地区の『高島雄町』を100%使用し生もとで仕込んだこだわりの純米吟醸です。蔵内で1年以上熟成させ、まろやかな旨みと心地よい余韻に仕上げました。しっかりとした味わいの肉料理や煮込み料理とのペアリングをお楽しみください」

 裏ラベルではジビエ料理を表だってうたっていないが、蔵のホームページでは「ジビエ料理をはじめ、しっかりとした味わいの肉料理や煮込み料理とのペアリングをお楽しみください」とジビエ料理をはっきり前に出している。

 裏ラベルの表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、アルコール分16度、精米歩合60%、製造年月18.10」。蔵のホームページではこのほか「日本酒度+0.1、酸度1.8」と開示している。

 この蔵の主銘柄および蔵名の「梅乃宿」の由来について、コトバンクは、以下のように説明している。「酒名は、蔵の庭にある梅の古木にうぐいすが飛来し、風雅なさえずりを楽しませてくれることにちなみ命名」

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